ギニア大統領来日記念講演「援助より民間セクター投資へ」


堀尾 藍(INDIGO MAGAZINE 編集長)

6月20日、AU議長・アルファ・コンデ・ギニア共和国大統領(H.E. Professor Alpha Condé, President of the Republic of Guinea)による来日記念講演会が開催された(於:東京・港区)。日本では、親日の印象が強いギニアであるが、ギニアによるニ国間公式訪日は今回が初めてとなる。

ギニア大統領は、安倍晋三首相によるイニシアチブを高く評価し、日本の医療分野支援といった国際協力に感謝を表明した。その上で、大統領は、「民間セクターへの投資は重要である」と指摘した。

フロアからは、ギニアに対する投資に関する質問が大きく2点あり、1.ギニアでの換金作物について 2.携帯電話のリサイクルについてである。

1の質問については、ギニア農水大臣が「ギニアは家族農業が主であり、政府も自家生産が重要と考えており、小さな生産者を守っていきたい」と回答をし、「多くの犠牲者が発生したエボラ*でギニアは、外国と閉鎖的な状況になり、食糧の輸入が困難になってたが、家族経営の農業のため、食糧問題にはならなかった」とし、大臣はグローバル市場を重視した国際社会とは異なる見解を示唆した。

多くのアフリカ諸国は、世界銀行による構造調整の影響で、輸出用の換金作物を強制的に選択せざる得なかったが、ギニアは、利益追従よりも、自産自消の重要性を主張する。一方で、グローバル化による影響は否定出来ないため、「農業技術支援により、ネリカ米の開発も進んでおり、今後は、輸出用のお米の開発やオーガニック食品にも着目したい」とした。

2の質問については、ギニア民間投資促進庁長官(APIP)が回答をし、「ギニアでは携帯電話を新しく購入し、それをリサイクルに出すというケースより、高い技術職人が携帯電話を修理し、何年も使い続ける傾向にある」と指摘した。

紛争問題が少ないギニア。国内の農家を守りつつ、輸出につながる産業は何か模索しつつ、持続可能な開発を目指す。ギニアは可能性を秘めたアフリカ諸国の一つである。今後もAU議長国であるギニアから目が離せない。

エボラ: 2014年-2015年の期間内に2,500人が犠牲となった流感。

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