日本のお正月


日本では、年末年始に伝統的な慣習がある。その一つにお節料理がある。お節料理は、三賀日に食べる伝統料理である。

お節料理は、奈良時代の宮中での「節会」が起源とされ、江戸時代には武家を中心とした料理となり、同時代には一般家庭でも食べられるようになった、とされる。

近年では、家庭を守る女性がご飯作りの手を休めるよう、という配慮からできた慣習とされているが、三段の重箱に込められた思いは家族が一年幸せであるように心のこもったもである。

お節料理には大きく4つの料理に区分され、1.祝い肴(口取り)、2.焼き肴、3.煮物、4.酢の物、があり、関東と関西では味も中身も少し異なる。

重箱の一段目(一の重)には、子孫繁栄を祈願した「数の子」、豊作を願う「田作り(乾燥いわし)」、健康を祈願した「黒豆」、安泰や開運を祈願する「たたき牛蒡」、紅白の縁起を担いだ「蒲鉾」、文化の発展及び学問の成就を願う「伊達巻」、財運を運ぶ「栗きん」を詰める。

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(写真:A picture on Flickr by taisuke  kato)

二段目(二の重)は焼き物や酢の物等を詰める。例えば、焼き物の鯛は縁起物であり、海老は長寿を意味する。また、蓮根の酢の物は先の見通しが良い、とされる。

三段目(三の重)は子宝を祈願した「里芋」、不老長寿を願った「昆布巻き」、子孫の出世を祈願する「たけのこ」等を詰める。

スクリーンショット 2015-01-01 18.14.11A picture on Flickr by Dominique

 

最近はデパートでお節料理を注文する家庭が増えたが、昔ながらに世代を超えた家族でお節料理を作るのは、その家庭の味を継承する、という意味もあり、日本人の想いがこもった慣習である。

例え、料理の品数は少なくても、思いのこもった母のお手製のお節料理は何とも贅沢な正月料理である。

 

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