イラク大使館共催「イラク戦争と子ども絵画展」


IRAQ WAR AND CHILDLEN-AN  ART EXHIBITION UNDER THE JOINT AUSPICES OF IRAQ EMBASSY-

堀尾 藍(INDIGO MAGAZINE 編集長)

AI HORIO , Editor in Chief

 8月9日から14日まで、東京池袋の画廊において「イラク戦争と子ども絵画展」がNGO JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)主催、イラク大使館共催で開催された。

ハウラ・ジャマルさん(当時小学4年生)が描いた作品は他の作品とは異なり、明るくて大胆な構造の花の絵が印象的である。しかし、イラクの南部ハラワ出身のジャマルさんは、2005年に白血病が発症。「イラク中をお花でいっぱいにしたい」という思いから、花の絵を毎日描いた。

イラク戦争は2003年にイラクが大量破壊兵器を保持している、と主張をしたGeorge Bushがイラクに対する軍事介入に踏み切ったもので、結局、大量破壊兵器は見つからなかったにも関わらず、Bush Jr.はその責任を問われることはなかった。

中東地域は、教育水準がかなり高く、福利厚生も充実している。なぜなら、中東は、石油資源が豊富なため、国民に対し、高等教育まで無償で提供することができる。このような中東地域は歴史が深く、多くの芸術家を輩出しているが、その多くの作品をアメリカ等の美術館が所有している。

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(写真1)劣化ウラン弾による癌患者である子どもの作品。とても明るい色彩が印象的である。

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(写真2)戦争の様子を描いた少年による作品。小さな手で戦争の悲惨さを伝えようとする、その筆遣いが重く伝わってくる。

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(写真3)「大学時代は理系だった」と語るJIM-NET副代表の佐藤真紀氏。子ども達の作品を丁寧に解説しながら、戦争の悲惨さを伝えている。

資源が豊富な中東諸国、アフリカ諸国は紛争が絶えない。なぜなら、軍産複合体のアメリカは武器を消費する必要がある上、政治家は票のために多国籍企業の傀儡となってしまうから、である。

以前、筆者は欧州の軍需産業の社長の自宅にて「戦争のつくり方」という本を目にしたことがあった。戦争は、周期的につくられ、そして、戦後の復興としてインフラ整備がなされ、多くの関係者に利益が還元される。

一人でも多くの子ども達が笑顔になれる世界をつくることが、私たち大人の責務である。今回、イラクの子ども達の絵を目にしながら、ガザの戦火におかれている子ども達と重ねた。

*写真はいずれも筆者撮影。

■NGO JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)

イラク戦争当時、JVC勤務の佐藤真紀氏(現JIM-NET副代表)が、劣化ウラン弾による小児癌患者に対する支援を実施するために医師の鎌田實(代表)と共に設立したNGO。

http://www.jim-net.net/

 

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